完全予約制・鍼灸マッサージ

カンキョウドウ

 

健康寿命、生涯現役

症状改善コースの流れと一緒にお読みください。

心臓弁膜症、心房細動による小脳梗塞発症後の症例(70代 男性)

問診

現役生活60年のバーテンダー。( 詳細リンク
当施術所に、週一回の頻度で、10年に渡りメンテナンス加療。
三年前に心房細動による小脳梗塞発症。
(発症要因として深夜の過食と、早朝から趣味の畑仕事に没頭)
幸い後遺症は残らなかったが、発症2年後、BNP値が、56から304に上昇。
自覚症状がないため、入院せずに経過観察となる。
担当医から、背中、首の痛みが強くなってきたら直ぐ相談するように言われている。
*BNP値…心臓の負担の程度を知る検査。200〜500で中程度の心不全。

鑑別診断と患者さんに対する説明

担当医から、背中・首が痛くなったらすぐ相談せよと言われた理由は、心臓の機能低下を、首や背中の筋肉で代償しようとするメカニズムからです。
鍼で心臓は治りませんが、鍼により、反射的に起こる首・背中の緊張を取ることによって背中の筋疲労をリセットできます。
これと、足中心の全身マッサージも併用していくと、心臓自体の負担が減ります。

施術と経過

上記の施術を、毎週継続して行う。
四ヶ月後の検査の時、BNP値は172まで下がり、次回受診時から心不全の薬を処方されなくても大丈夫なようになる。
メンテナンス加療期間10年間中、小脳梗塞で半月入院した以外は、自覚症状もなく、休まず仕事を継続できている。
※令和2年5月末 コロナウイルスの影響を鑑み閉店

考察

心臓や内臓などが原因で、反射的におこる背中の緊張に関しては、マッサージだと施術直後にすぐ元に戻ってしまうので、鍼治療が有効的です。
逆に、足などに関しては、鍼でピンポイントに急所に当てるより、マッサージで大きく筋肉を動かして、ポンプ作用を促した方が理に適っているので、当施術所では、このように患者さんの状況に応じて、鍼灸とマッサージを使い分けています。

インタビュー

Q.当施術所でメンテナンスをしようと思った動機を教えてください。
バーテンダーは、酒だけではなく、立ち姿、カクテルの振り方、酒の注ぎ方、グラスの出し方、グラスの持ち方などの所作も売る商売。
お客から具合が悪そうに見えたり、年寄り臭い動きと思われたらそれで引退だから。
Q.10年間続けて、どのような効果がありましたか ?
今年で80歳になるが、お客から姿勢が良く、自分より年下のはずのお客の両親より若々しいと言われた。
Q.今まで女性の患者さんも紹介していただいていますが、変化など気がつかれた点がありましたらお聞かせください。
お帰りになる時に、お見送りをするようにしているが、共通して後ろ姿が美しくなっている。
美容師もやっていたこともあるが、髪ばかり整えても、どんなメークをしても、立ち姿や歩き方の土台がおかしいと、何をやっても美しく見えない。

インタビューありがとうございました。

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